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修理事例

故障かな?と思ったら…

愛用時計の調子はいかがですか?もし、“いつもと違う”初期症状に気づいたら、手遅れになる前に早めの対処が大切です。よくご相談いただく修理事例をご紹介します。

[外装ポリッシュ]事例

日常的に腕時計を使用していると、ケースとブレスレットにキズがつくのは避けられません。普通にデスクワークをしているだけでも、机とこすれてバックルに擦りキズができます。とくにケースの角などは、いちばん外側に出ているため、何かにぶつけて大きなキズをつけやすい部分です。
でも、擦りキズくらいなら研磨によって取り除くことができます。ある程度の大きなキズもたいていは新品同様に甦らせることが可能です。ただし、深いキズや、キズのついた場所、すでに研磨を繰り返して痩せた外装などは、対応できない場合がありますのでご相談ください。また、ポリッシュ仕上げだけなく、サテン仕上げの場合もお任せください。

Before

使い込んだカルティエは、ケースもブレスレットにもかなりのキズが付いていました。

After

バフ機を当てて、きれいなポリッシュに仕上げました。

Before

金無垢は素材自体の価値が高いため、できるだけ研磨は控えめにするのが鉄則です。

After

最小限の研磨でキズを消し、ゴールドの美しい輝きも甦らせました。

[風防破損]事例

一般のクリスタルガラスよりもキズがつきにくいサファイアガラスでも、一定以上の強い衝撃が加われば破損します。衝撃の当たる角度によっては、思いのほか簡単に割れることがあるのでご注意ください。
破損したガラスは交換するしかありませんが、割れたときの細かな破片がムーブメントに侵入する恐れがあるので、割れた際はすぐにリューズを引いてムーブメントの動きを停止させてください。
また、プラスチック風防の場合は深いキズを放置しておくと、ひび割れや破損の原因になり、湿気が浸入する事態も想定されますので、早めの修理をお勧めします。

Before

ミネラルガラスが破損しています。

After

新品のミネラルガラスに交換。幸い、破片は内部まで入っていませんでした。

Before

強化プラスチック風防のため、細かなキズがたくさんついています。

After

バフがけによって、きれいになりました。深いキズの場合は、跡が多少は残ることがあります。

[リューズの動作不良]事例

ムーブメントに直結しているリューズは、とても重要なパーツです。ちょっとした動作不良でも、見逃すと大きなトラブルに発展する危険があります。たとえば、ねじ込み式リューズがねじ込めなくなった原因は、リューズとケースの両方に切られたねじ山の摩耗が考えられます。これは元には戻らないので、パーツ交換が必要です。ときどきリューズのゴミをブラシなどで掃除すると、寿命を延ばすことができます。
リューズが重くて巻けない場合は、リューズ部分にあるパッキンの油が切れたり、そこにゴミが入り込んでいる可能性があります。使用を停止してご相談下さい。
もしリューズが空回りするなら、リューズ周辺のパーツ破損が考えられます。リューズ部を分解してパーツ交換を行い対処しますが、全体のバランスを取る為に、オーバーホールも必要になります。破片したパーツを全て除去することが重要です。

Before

リューズの巻き芯が折れてしまいました。

After

内部を分解しながら破損部の特定作業から始めます。ムーブメントまで影響が及んでいなかったため、リューズを交換して再調整しました。

[文字盤・針の劣化]事例

文字盤や針は時間の経過により紫外線や湿度の影響を受け、少しずつ微妙に変化していきます。素材や色によっても違いますが、多くは薄く退色します。
トリチウム夜光や文字盤の経年変化は、ヴィンテージらしい“味わい”として楽しむことができます。塗装がはがれた場合も、それが水の侵入によるものでなければ、放置しても機能的には問題ありませんが、交換や再塗装で美しさを甦らせることが可能です。
文字盤や針にサビが発生している場合は、内部に水分が侵入したと考えられます。ひどくサビてしまったら修復は困難です。早急にご相談下さい。
また、経年劣化や強い衝撃を受けて、針が外れたり、インデックスがはがれ落ちることもあります。この場合もご相談下さい。

Before

かなりサビと腐食が進んでしまった状態です。

After

熟練職人の手によって、サビと腐食を取り除きました。

[ブレスレット・バックル破損]事例

一般的にブレスレットやバックルの可動部分には、金属のパイプにストッパーのピンが付いたものが使われています。長期にわたって使用しているうちに、ピンが緩んで外れることがあります。また、金属疲労により溶接部が破損することもあります。
緩んだパイプは口を締め直し、新しいピンを入れて修理します。溶接部の破損の場合も、再溶接で対応できる可能性があるのでご相談ください。
ブレスレットのコマ自体には堅牢な素材を使っていることが多いので、破損することは稀ですが、コマ同士をつないでいるパーツが衝撃で曲がったり、使用中に強い負荷を受けて伸びてしまうことがあります。これらの対処方法はパーツ交換となりますが、パーツが特殊な素材や構造だと時間がかかったり、金額が高くなる可能性もございます。

Before

ブレスレットピンが緩んで外れてしまいました。

After

ピンの交換によって、元通りに修理できました。

[電池交換]事例

クォーツ時計の電池寿命は約2年。電池切れの状態で放置すると、液漏れなどによって故障につながる場合がありますので、早めの電池交換をお勧めします。
店頭で電池交換を行っているショップを見かけますが、ただ電池を交換するだけで、ほとんどはパッキンの交換や防水テストは行わないので防水性能は保証されていません。また、電池交換とはいえ、実はとても繊細な作業で、裏蓋を開けたときに埃が入ったり、内部の精密機械に皮脂をつけたり、といったトラブルも発生しやすいのでご注意ください。
アナログ式の場合は、針を動かすのに歯車を使っているため、各部に油が注されています。クォーツ時計も機械式と同じく、定期的にオーバーホールすることを推奨しています。2回の電池交換ごと(4年ごと)にオーバーホールも同時に受ければ効率的です。

Before

電池の液漏れ、一部にサビの発生が見受けられます。

After

必要なパーツを交換しながらオーバーホールしました。